幻のふんどし。
- 2006/12/06
- 11:21
今回は、最近DVDで購入し直したSODの旧作を取り上げてみましょう。
まず、カルト人気を誇る井口昇監督による美少女スカ路線の大作「美少女便器~ウンチのいけにえ~」から。主演の持田涼子の美しさとスカトロのギャップが物凄く、大変衝撃的だった作品です。なんとこの作品には短いながらも彼女のふんどしシーンがあるのです。
といっても巫女姿の持田嬢が袴をまくられ、お尻を揉まれ、赤ふんを引っぱり上げられるだけ。時間にしてなんとたったの3秒! 1コマごとにキャプチャーしても37コマにしかなりません。これぞまさに幻のふんどし。本当に好きな方にだけおすすめします。
ただ筆者は巫女さんが袴の下にふんどしを締め込んでいるという構図がたまらなく好きなのです。
巫女さんとふんどし、というのは決しておかしな取り合わせではありません。そもそも袴には、近代になってから考案されたスカート状の行灯袴(あんどんばかま)、古来からあるズボン状の馬乗袴(うまのりばかま)があるのです。行灯袴の場合は下着は腰巻になりますが、膝上まである腰巻では馬乗袴ははけませんから、ふんどしでもおかしくないのです。
しかもよく見れば、後ろに結び目が確認できるのでちゃんとした六尺のようです。きっと編集時にカットされたシーンには彼女のふんどし姿が大量に映っているに違いありません! いつの日か完全版を出してもらえないもんでしょうか?!
井口監督はこの続編「美少女便器2」ではふんどしをガンガン出してくれたのですが、かんじんのふんどしが細い越中の前後逆締めという今ひとつ納得のいかないものでした。だから、その点でもこの赤六尺は貴重なのです。
そして「全裸水泳」。元水泳選手の方に全裸やセーラー服やふんどし姿で泳いでもらってそれを水中撮影しようという、いかにもSODらしい企画物。鍛え上げられたアスリートの肉体美が堪能できます。
まず前垂れの部分を長く継ぎ足した白越中を水中で締めて、クロールとメドレーでプールを2往復してもらいます。長い前垂れをひらひらさせながら泳いでいく姿には本当に魚のような美しさがあります。
プールから上がる時も越中に水がたまってオムツみたいに膨れたり、歩きにくそうに前垂れをずるずると引きずったりと、水に濡れた越中も形態的になかなか面白いですね。やはり水泳なら六尺をキリリと締めてほしかったのですが。
そしてこれはオマケですが、SOD傘下のナチュラル・ハイの新作「裸の大陸2」。なんとわざわざニューギニアまで行って原住民の方々と交流してしまおうという、まるで「ウル○ン滞在記」のAV版です。ド肝を抜かれて思わず購入してしまいましたが、本編を見てみると原住民の方との出演交渉が難航、結局ガイドさん相手のからみになってしまっているのがかなり残念。
ニューギニアのふんどしがどんなものか興味があったので、民俗学的見地から原住民の方の歓迎の踊りのシーンは興味深かったです。The Pop Groupの伝説的1stアルバム「Y(最後の警告)」(1979)のジャケットにそっくりですから、あれもきっとニューギニアの写真なんですね。ふんどしのルーツを探るという視点も、これからの研究には重要だと思います。
出演交渉は失敗でも、せめて女優さんがちゃんと原住民の方と同じふんどしを締めてくれたら高評価なんですけどね。全体に目的の不徹底さが惜しまれます。