女相撲の深(以下略)その2
- 2006/11/28
- 04:58
昨年出たこの「濃縮エロ集団」。「未チェックの女相撲物があったか?」とあわてて購入してみれば、2002年1月にオブテイン・フューチャーから出た「21人女相撲選手権」「21人エロ相撲選手権」に「サッカーしようぜ!全裸サッカー選手権」の前・後半戦を加えた計4本を再編集したDVDでした。
収録されている女相撲シーンは前半30分ほどですが、最近入手が難しくなってきた同作が見られるのは貴重です。
この作品の美点は、MOODYZやSODの諸作と違ってまわしの締め方が本格的なことです。短いながらも締めるシーンもあり、固い縦褌がしっかりとお尻に食い込んでいる様子がたまりません。
不満なのは、取組みに本気感が感じられないことでしょう(毎度のことですが)。特に総集編ではカットされた1回戦など、遠慮がちに組み合ってゆるゆる押し合うだけ。2回戦以降でようやく本気モードになってもプロレスのような組み合いにしかならず、全然相撲らしくないのです。
見ていて不思議なのですが、女性は組み合ってもあまり横褌を取ろうとしませんね。相撲に対する知識のなさだけでなく、お互い股間の食い込みが気になって遠慮してしまうのでしょうか? そこを堪えてがっぷり四つに組んだ相撲こそが見たいのですが…。
あと個人的に残念だったのは広末似の美女(右写真中央)がすぐに敗退してしまい、出番がなくなっちゃうことですかね。美人選手には絶対シード権を与えるべきだと思います。
オブテイン・フューチャーはその後、本作でもホスト役を務めるチョコボール向井を中心にAVWというプロレスAV団体のシリーズを看板にしていくのですが、これにもまわしを締めた女子レスラー・水野奈菜が登場するようです。
次は細山智明監督による1986年公開の映画「ボディスペシャル 調教」。女相撲特集の雑誌や宣伝ポスターなど、劇中に出てくる小道具も楽しい小品です。
これも普通の相撲ではなく、電気アンマや寝技、性感技OKという変則ルールです。お話的にはどうしてもこういうギミックを入れないと作りにくいんでしょうね。
主人公・トマホーク杏子(橋本杏子)が熱血マネージャー・影田(池島ゆたか)に必殺技「トライアングル・バイブレーション」を伝授されてチャンピオンを目指すというお話はよくあるスポ根パターンで、このアングラ的雰囲気はどことなく梶原一騎を思わせます。こんなお話が中城健の絵で「新カラテ地獄変」のようなアダルトバイオレンス劇画になったら最高なんですけどね…。あの中村京子もライバルの1人で登場。
そして金沢文子の「女尻」(めじり)。お尻にこだわったシリーズだけにふんどしが出てくるのは当然でしょう。締めているのはまわしではなく白六尺。締めるシーンから始まるのはいいかんじですね。見てください、この横褌の複雑なからめ方。はっきり言ってプロの仕事です! ただ、せっかく土俵まで用意して四股を踏んでみせるのに、肝心の相撲はとらないんですよね…。もしかしてこの後カットされた幻のシーンでもあるのでしょうか?
と、このように前回今回でちょっと見ただけでもわかるように、女相撲の出てくる作品は大抵どれも一長一短で、
? 胸出しOKの美人が
? キチンとまわしを締めて(締めるシーン有)
? 本物の土俵で
? 本気で相撲をとる
…という条件がいかに高いハードルであるかを痛感するのです。だからこそマニアが追いかける価値のある、見果てぬ夢なのかもしれません。