「色情海女ふんどし祭り」 安西エリ・江崎和代・他 監督:藤浦敦 81年公開 苦節ウン年、伝説の作品が遂にDVD化されました! この作品、昔からネット上でもしばしばふんどしファンの話題に上っていたのですが、ビデオ化もされておらず誰も観たという人がいなかったという幻の作品なのです。
なんか評価以前に
「遂に出た!」というその事実だけで盛り上がってしまい、それで終わってしまいそうな気もしますが、とりあえずレビューいきます。
舞台は過疎に悩む房総の漁村。海女不足に悩む村は、都会からスチュワーデス(死語)の
翠(安西エリ)ら5人の女性をスカウト。5人は特訓を受けてふんどし海女になるのですが、翠は飲み屋の女将の娘・
尚(江崎和代)村長の息子・
信夫を取り合い三角関係になっていきます。そして村は長年廃れていたふんどし祭りを観光名物として復活させることに…。
シナリオは後に
「うちの子にかぎって…」「パパはニュースキャスター」などTVドラマでヒットを飛ばす
伴一彦。一般的に見れば軽快なエロコメ路線の佳作、という評価でしょう。
まず注目は、祭りの準備で参加する女性達に村長らがふんどしを締めてあげるシーン。ロマンポルノに登場するふんどしには見せふんもけっこうあるのですが、これはさすがに本式の六尺です。股間に寄る、この直線的なシワがたまりませんね! ふんどしの色は赤・紫・水色・黄色・薄桃色・とキャラクターに合わせて各種あり、大変カラフルです。
翠にふんどしを締めてあげるうちに村長さんの股間がこわばってしまうというのはリアルでいいですが、ふんどしが上手く締められず、途中で解けて悪戦苦闘するというギャグはちょっとわざとらしい気もしました。
そしていよいよふんどし祭りへ。カメラは歩いてゆくふんどしのお尻の蒸れ…もとい、群れにズームイン。女性達の扮装
はふんどし+法被+捻り鉢巻という理想的なお祭りスタイルです。参加人数は若干少ない気もしますが、ふんどしはきっちりとした六尺だし、
「SOD的夏祭り!!」より20年以上も早かった! 男性器と女性器を模った御神体を乗せた2つの神輿を男衆と女衆が担いで村を練り歩き、最後はその御神体同士を合体させて終わりです(w
ほんとにこんな楽しいお祭りがあったら地域振興間違いなしなんですけどね。女性団体とかがうるさそうな気がします。
後半のもうひとつのクライマックスは、
キャットファイト! 遂に三角関係がこじれてお祭り装束の翠と尚が砂浜で取っ組み合いです。砂浜の太陽の下、格闘しながら上下回転する女体。おかげでいろいろな角度からふんどしのお尻が鑑賞できる素晴らしい展開です。
激しい動きのためか、アップで見るとふんどしも心なしか食い込んでいるようです。ビバ、ふんどしキャットファイト! これからはもっとこういう作品を作っていただきたいものです。最近でこそ
「CFWコスプレローションレスリングVOL.1」なんて作品もありますが、ここらへんも20年先を行く感覚でした。
しかもその後は海女達が村長の息子の子分を捕まえて責め立てるシーンなんかもあります。集団に身体を押さえつけられ、ふんどしの中に手を入れられ、無理矢理イカされたりするというシチュエーションはMっ気のある方はたまらないんじゃないでしょうか? そしてラストシーンでもしっかりふんどし海女のガニ股ポーズが拝めます。…以上のように、ふんどしファン的にはまさに「神!」としか言い様のない作品でした。
そして以前当ブログで取り上げた2作品も廉価で再発されているようなので再度ご紹介しておきましょう。
「団鬼六 白衣縄地獄」 麻吹淳子・岡本麗・他 監督:西村昭五郎 80年公開
麻吹淳子主演のハードSMの傑作。麻吹嬢はクールな美貌の持ち主なので、谷ナオミと違い情感という点では今ひとつですが、その分犯しがたい気品があって嗜虐心をそそります。麻吹嬢と岡本麗がふんどし姿で逆さ吊りにされ、激しいムチ打ちと蝋燭責めをされるシーンは大迫力です。彼女達が着用しているのが本式ではなく越中風見せふんなのが難点ではあります。
「団鬼六 縄と肌」 谷ナオミ・宮下順子・他 監督:西村昭五郎 79年公開
女王・谷ナオミの引退記念作。任侠映画に暗い筆者には全然ピンとこなかったのですが、東映の藤純子の映画のパロディになっているようですね。赤越中を締められて吊るされるシーンがありますが、暗い上に短いので残念です。
同じ女任侠物でも「お柳情炎 縛り肌」の方がふんどしシーンも長く、羞恥の描写もしっかり描かれているのでこちらをお勧めしたいのですが、無念の未DVD化でした。
日活ロマンポルノにはその他にも未DVD化の「檻の中の妖精」「奴隷妻」(どちらも主演:谷ナオミ)といったふんどしの出てくる傑作があるので、今後の再発ラインナップに期待したいところですね。それにはまず皆様のリアクションも大事です。既DVD化作品の購入とリクエストを是非お願いいたします。