ふんどしくノ一バトルロイヤル(2)
- 2007/06/29
- 11:16
「くノ一妖艶伝・楓」 監督:かわさきひろゆき 07年6月22日発売
さてバトルロイヤルの第2弾はJUNK FILMのくノ一物。筆者が勝手に海野六郎監督のライバルと目する(笑)、かわさき監督の新作です。主演は驚異のJカップ「おっぱい横綱」こと灘坂舞(なださか・まい)。この作品の予告が出た当時はまだグラドルだった彼女も、既にAVデビューしています。
この作品は「真田くノ一忍法伝 かすみ」と同じくコミックの映像化で、「かすみ」とはうって変わったコメディ調。一部宣伝スチールで見られた赤ふんシーンが本編にもそれなりに入ってます。
舞台は享保時代、名君と呼ばれた八代将軍・吉宗の治世。「性伐人」と呼ばれるくノ一が女性を餌食にする悪人を退治するというお話です。
しかし主人公・楓(灘坂舞)がくノ一になるまでのいきさつを描いているので、楓をスカウトする性伐人・夢尼(佐倉美代子)の方が主人公、といってもいいような活躍を見せます。もちろん忍び装束の下はアミアミのボディスーツ+赤ふんです! このスタイル、くノ一の下着としては既にデフォルトでしょう。肝心のふんどしもちゃんとした六尺のようです。お付の爺を誘惑して自らふんどしの股間に触らせたりなんかもしてますね。
そして本編中にアイキャッチのような形式で楓の忍術披露~術の失敗、というオチのついたショートコント(?)が何回も入ります(右上画像参照)。けっこう変わった構成です。もちろん灘坂嬢の下半身も網タイツ+赤ふん。
主人公であるはずの楓の活躍シーンは、冒頭のプロローグを除いてなんとラスト5分しかありません! ちょっと活躍しなさすぎですがな! …というよりお話の構成上、バランス悪くないですか。まぁ、その短い時間に立て膝ふんチラや股間のどアップをばっちり見せてくれているので、ふんどしファン的には十分満足なんですけどね…。
しかも発売スケジュールとかいろいろ兼ね合いもあるのかもしれませんが、既にAVデビューしちゃってる女優の主演作でからみなしっていうのはどうなんでしょう…。ユーザー的にきつくないですか。もしかして本格的な活躍(からみ)は次回以降、という展開ですか。JUNK FILMは「かすみ」に続いてこれもシリーズ化を狙っているのでしょうか?
今作のシナリオはかわさきりぼん。そもそも白虎丸の原作コミックにも問題ありそうですが、脚本化する段階でのアレンジに問題がある気がしました。この方は「かすみ」の1、2作目など、かわさき監督とコンビの仕事が多いのですが、展開がどうもフラットで盛り上がりに欠けるんですよね。実はコメディ物というのはシリアス物より何倍も難しいのです。もう少しなんとかならなかったのかなぁ。
比較して言うなら「かすみ」3作目を手がけた小松公典のシナリオの方がトリッキーな仕掛けを作れる分いいかんじだったと思いますね。
かわさき監督の次回作「真田くノ一忍法伝かすみ 誕生!猿飛佐助」は9月21日発売予定。シナリオは前述の小松氏。タイトルからして前作に引き続き、時代劇の有名キャラクターの修行時代、みたいな前日譚になりそうです。4代目かすみを演じるは人気AV女優の吉沢明歩。男装少女を演じた映画「セクシー剣法 一本ぶちこむ」(2005)で見せてくれたふんどし姿を再び見せてくれるのでしょうか? 筆者としてはこちらに期待を寄せております。