2010年総括。
- 2010/12/30
- 10:27
毎年恒例・当美術館的総括の7回目。情報収集その他モロモロで執筆時期がどんどん遅くなり、今回はなんと約1年遅れ! 長い間お待たせしちゃって本当にすみません(といってもDVDレビューでもないこんなページ、真面目に読んでる人がいるのか心配になりますが・・・)。
色々あった2010年のふんどしシーンをざっと振り返ります。
・映 画
今年のふんどし映画は3本と豊作でした。まず今年の大きな目玉は小向美奈子が初SMに挑戦した「花と蛇3」。メイキングDVD・写真集・グラビア各誌のタイアップ展開など、有名人ならではのインパクトと影響力がありました。肝心の映画の出来は前2作に較べて「?」の連続でしたが、とりあえず赤ふん一丁の花嫁姿は良かったです。この調子でもう1本くらいやってほしいですね。
そして「艶剣客 くの一媚薬責め」。最近盛り上がってきている人気官能時代小説の映画化です。この作品は好きなので映像化は楽しみにしていました。ヒロインの女剣士・冴島凛(吉沢明歩)が赤ふん一丁でチャンバラするシーンが良かったです。ヒロインは公式設定でふんどしを締めているという描写があるので、今後の続編にも期待がかかります。
最後に「ヤノマミ~奥アマゾン 原初の森に生きる~」。09年にNHKで放送されたドキュメンタリーに未公開映像を加えて再編集した劇場版が2月に限定公開されました。1万年前から変わらぬ文化を持つアマゾンの原住民を取材した衝撃的な内容で非常に考えさせるものでした。ふんどしファン的に気になるのは前垂れのついた腰ヒモ1本だけを身につけた原住民少女。こういうプレふんどしはふんどしの発生段階を考える上で興味深いです。
昨年の総括には書き忘れてしまったのですが、昨年末公開の「アバター」(監督:ジェームズ・キャメロン)も実はヒロインが原住民ふんどし着用でしたから、それを加えて4本としていいかもしれません。
・D V D
今年出た一般AV・くノ一・イメージビデオ・女相撲・再発(パッケージのみ含)のふんどし作品を集計したところ、合計63本(当美術館調査)となりました。ここ数年の平均50本前後を大きく上回った昨年、一昨年と較べると平年並みの数字に近く、かなり落ち着いてきたのがわかります。毎年このくらいのペースで出てくれた方が情報収集やコレクションがしやすくていいですね。
一 般 A V
今年の一般物は22本。 「ふんどし村 嫁いでしまった私」(柳田やよい)、「ふんどし女子校生」(西野翔)、「THE ガチンコプロレズ 4」(北条麻妃・雪見紗弥)、「広○涼子激似!美人温泉仲居さん」シリーズ3作(瀬奈涼)といった傑作・話題作が多くリリースされ、かなり盛り上がりました。中でも柳田嬢の「ふんどし村」は女優・ストーリー・プレイ内容共に申し分なく大傑作!と言っていい内容で、今後のシリーズ化に期待がかかります。
また上記以外にも麻美ゆま、水元ゆうな、つぼみ、春咲あずみといった有名女優が野外露出・羞恥プレイ系作品でふんどしを締めてくれたのは良かったです。
今年の特徴としては、今まで企画、SM物に多かったふんどし作品が単体女優物で多くリリースされたことでしょうか? 本数が増えたかわりに粗製乱造による質低下が目立った昨年と違い、今年の作品は一様にアベレージが高く、既にふんどしは一過性ブームを超えてユーザーやメーカーに広く確実に認知されていることがわかります。
S M 物
けっこう盛り上がった昨年の7本に対し、今年は「緊縛折檻夫人3」(川上ゆう)と「父娘肛虐相姦 牝マゾ淫乱肉布団」(上原美佐)の2本しか確認できませんでした。かなり少ないですね。これは後述の「月刊NAO.」の座談会でも指摘されていたようにふんどしファンがSMマニア系の層からライトユーザー層に移行してきたということなのかな?
単純にこちらの情報収集が足りないだけかもしれないので、今後もし発見されたらご容赦下さい。また何か情報をお持ちの方がいらっしゃったら是非お教え下さい!
く ノ 一 物
くノ一系は総集編・イメビ合わせて10本。本数は昨年と変わらず内容もそれなりに充実!
今年はなんといっても今までふんどしに冷たかった老舗・アタッカーズがやってくれたのです。人気シリーズ「くノ一拷問凌辱5」で遂に女ふんどしを導入! 水元ゆうな&あすか伊央のふんどしくノ一、たまりません。特筆すべきはメイキング映像でのインタビュー。全裸の水元ゆうなに六尺褌を締め上げながら感想を聞くという素晴らしい内容で、アップのシーンではふんどしに恥ずかしい染みがついているのが確認できる! この素晴らしいインタビューは絶対に今後定番化すべきです!!
またGIGAの「JKくノ一封魔忍 結花」がSF忍者ネタながら同社久々のふんどしくノ一。着替えシーンでは主演の水嶋あい嬢がふんどしを締めたまま上からセーラー服を着るなど、陣寺甚多監督の「わかってる感」が伝わってきてグッドでした。今後ともスーパーヒロインAVにふんどしくノ一を登場させて欲しいものです。
老舗・TMCはかすみ」シリーズの総集編第2弾「真田くノ一忍法伝 かすみ 少女秘戯伝説」と新シリーズ「つぼみ斬魔剣 宿命の生娘剣士」をリリース。特に「つぼみ」は以前から筆者も注目しており、TMCにVシネマ化リクエストを送ってしまったほどなので感激もひとしおです。「処女を奪われると斬魔刀を使う力を失ってしまうため常にふんどしを締めて貞操帯にしている」という設定が素晴らしい! 主演の藤浦めぐが締めている白六尺も腰骨の下で締める本格的な浅締めだし、他の共演2人・月島天女としじみもしっかりとふんどしを締めているのが予想外の感激でした! 筆者は思わず上映会に出かけ、舞台挨拶を見てきました。かわさき監督や「かすみ」シリーズで服部半蔵を演じた若林立夫氏が同席しているのも発見、生で見てしまいました。一刻も早く続編を作って欲しいものです。
そしてかわさき監督も「くノ一関ヶ原 3D」で、ひさびさにくノ一物に復帰! もう少し作りが丁寧だったら・・・普通のAVで撮ってくれていたら・・・という不満も正直あるのですが、コスと女優の質は高くて良かったです。
さらにもう1本、大洋図書からひっそりと「さむらい少女。天草に散った蒼い軀 」という女剣士物が出ていました! 奇妙な構成、揺れるカメラなど万人にお勧めできる作品とは言えませんが、鎧姿の女武者のエロシーンを描いたAVなんて本邦初じゃないでしょうか? 大洋図書には今後もこういった特殊企画に挑戦していって欲しいものですね。
一方、イメビでは前年に引き続き、かわさき監督が「3D立体映像 Tふんどし忍者」(花村沙知)、「3Dバーチャル忍者」(黒木メイ)と3Dくノ一イメビを2本リリース。作品の出来はともかく忍者コスの出来は最高でした。その2D版「Tフロント忍者 SACHI 2D」、川村ゆうあの総集編DVD「川村ゆうあ HISTIRY 100」に「Tフロント忍者 ゆうあ」が完全収録されるなど、イメビ方面もそこそこ充実してました。
さらに前述の「艶剣客~くの一 媚薬責め~」が来年2月にはDVD化も予定されているのでこちらも楽しみです。
イメージビデオ
総集編を含めて確認されたのは6本。昨年よりも大分減ってイメビ界のパンドルブームもすっかり落ち着きました。低調、と言っていいかもしれません。「コウソク少女・ReBoot」(十文字さくら)と「コイ・モモ」(谷桃子)はパンドル着用、「タレント未満 オモテとウラ」(haruno)はこのシリーズおなじみのハンドメイド極小もっこ褌。
ベテラン・水井真希が浴衣の下にしっかりと白六尺を締め込んでいた「GOKUERO ~workin'girl~」と、スパークビジョンのふんどしシーンが合計15人分まとめて見れる総集編ブルーレイ「T-backアイドル Vol.5 ふんドル」、「T-backアイドル Vol.6 くいこみ」の2本が印象深かったです。
女相撲物
確認されたのは18本。昨年より1本増えて今年も盛況でした。Club-Qの「GIRLS FIGHT」が今年も月刊ペースで12本。そしてSUPER SONIC SATELLITESから5本。さらにSODの「筋肉美 女相撲」が加わりました。月1.5本のペースでのリリースは女相撲ファンの方も十分満足だったのではないでしょうか。普通のふんどし物のようにバブリーに増えることがないかわりに熱烈な支持層がいるため本数が減らない、というのが女相撲物の特徴ですね。
・下 着
すいません、こっち方面も今年の動きに関しては情報収集不足です。特に新しい女性用ふんどしとかは出てなかったと思います。
・写 真 集
写真集は若干低調。厳密に言えば小向美奈子写真集 『花と蛇 3』(ワニブックス)1冊のみ。他には真崎寧々・他のDVD付ムック「褌女奇譚」(東京三世社)、スパークビジョンのふんどし総集編ムック「キラメキTeen's Girl ふんどしLibrary」(テクニカルスタッフ)の2冊がありました。
昨年大いに盛り上がったふんどしコスプレイヤーの画像集は残念ながら発見できませんでした(実は「COSPLEX」シリーズのCD-Rとブルーレイでふんどしコスを数点発見しましたが、これは09年発売だったので今年のレビューにはカウント出来ないのです)。
これは多分、筆者の情報収集力の足りなさだと思いますので、情報をお持ちの方は是非教えて下さい!
・雑 誌 関 係
今年は雑誌も好調でした。「週刊現代」「FRIDAY」「FRIDAYダイナマイト」といった主に講談社系雑誌で前述の「花と蛇3」のタイアップグラビアが氾濫していたからです。ただグラビア掲載誌は確認されただけで8誌以上と多かったのですが、まったくふんどしカットのないものもありました。小向美奈子のヘアヌードにもっぱら注目が集まり、1作目・2作目の時ほどふんどしがクローズアップされなかったのは惜しい気がしました。
昨年発表した写真集「ふんどしのくに」、イメージビデオ「What if it's a human?」で話題を呼んだふんどしコスプレイヤー・うしじまいい肉も雑誌に進出、今年前半は流用カットながら「Bejean」や「ザ・ベストMAGAZINE」といった複数の雑誌で彼女のふんどし姿を見かけました。
他には前述の「JKくノ一封魔忍 結花」に主演した水嶋あい嬢のふんどし姿を掲載していたGIGAの宣伝誌「特撮ヒロイン大作戦」と、掲載誌の数は多くてもタイアップグラビアばかりで撮り下ろしグラビアがほとんどなかったのが残念。筆者が唯一確認できたのは横山みれい嬢の越中姿が表紙の人妻誌「艶(えん)」のみでした。
余談ですが、「月刊NAO.」2011年2月号(三和出版)には業界人による座談会「今こそAVの未来を語ろう!!」でふんどしブームについて少し触れている箇所がありました。ふんどしは業界人にとっても無視できない存在になったんだなぁ、と筆者は感慨深いです。
・書 籍
今年はノベルズも豊作! 官能時代ノベルが12冊と好調です。昨年に引き続き八神淳一の「艶剣客」シリーズ(竹書房ラブロマン文庫)が人気でコンスタントに6冊。鳴海丈が3冊、御堂乱、天白草、睦月影郎といった作家が続きました。
中でもふんどし女剣士の表紙イラストも素晴らしい鳴海丈の「乱愛修業」(学研M文庫)、御堂乱の「美臀おんな剣士・美冬 秋津藩幕末秘話」(時代艶文庫)、天白草の「艶めき剣舞 女剣士とみだれ妻とくノ一と」(リアルドリーム文庫)といった好作品がありました。
早くこの中から「艶剣客」シリーズのように実写化される作品が出ないものでしょうか・・・。ノベルズ系はこれからも要注目ですよ。官能時代のベルの世界でも「くノ一・女剣士の下着はふんどし」という常識が早く定着することを願います。
・コミック・アニメ・フィギュアetc.
こちらも好調のようですが、こっち方面は最近ほんとに情報収集していないので勘弁してください。
ただ唯一、ホビージャパンの対戦型ビジュアルブック・クイーンズゲイトで出た「一年A組委員長 服部絢子」は非常に良かったです。委員長でツンデレで制服の下にふんどしを締めた忍者少女という無茶なキャラクターが強烈でした。ズンダレぽん氏の描くイラストはお尻や股間に食い込みまくった六尺褌の質感をばっちり描いていて素晴らしい!
ふんどしイラストは正直いいかげんなものも多いので、絵師は想像で描くのではなく、ずんだれ氏のように実物をよく観察してエロい質感を出すことを心がけて欲しいものです。
あと忘れちゃいけないのが「ヌードファイター柚希」(為永ゆう)。ヒロインがふんどしを着用させられる場面があるし、ライバルにふんどし常用キャラが3人もいるという神作品! アニメ化や実写化して欲しい!!
・総 評
今年は安定した1年でした。正直あまり盛り上がらないジャンルもありましたが、一般AVは豊作、筆者の大好きなくノ一物と時代官能ノベルは好調でした。
しかし筆者は安定の影に潜む停滞を恐れます。我々ふんどしファンはもっと積極的な「攻めの姿勢」で自分の見たい作品をメーカーにリクエストしていくべきだと考えます。制作者側の人もアイデアは常に不足しているのです。やみくもな批判ではなく、具体的かつ現実的な要望をしつこく。これが一番大事なのです。
最後に今年も長々と書いてまいりましたが、来年も素晴らしきふんどしイヤーとなることを願いつつ、筆を置きたいと思います。それでは皆様よいお年を。
色々あった2010年のふんどしシーンをざっと振り返ります。
・映 画
今年のふんどし映画は3本と豊作でした。まず今年の大きな目玉は小向美奈子が初SMに挑戦した「花と蛇3」。メイキングDVD・写真集・グラビア各誌のタイアップ展開など、有名人ならではのインパクトと影響力がありました。肝心の映画の出来は前2作に較べて「?」の連続でしたが、とりあえず赤ふん一丁の花嫁姿は良かったです。この調子でもう1本くらいやってほしいですね。
そして「艶剣客 くの一媚薬責め」。最近盛り上がってきている人気官能時代小説の映画化です。この作品は好きなので映像化は楽しみにしていました。ヒロインの女剣士・冴島凛(吉沢明歩)が赤ふん一丁でチャンバラするシーンが良かったです。ヒロインは公式設定でふんどしを締めているという描写があるので、今後の続編にも期待がかかります。
最後に「ヤノマミ~奥アマゾン 原初の森に生きる~」。09年にNHKで放送されたドキュメンタリーに未公開映像を加えて再編集した劇場版が2月に限定公開されました。1万年前から変わらぬ文化を持つアマゾンの原住民を取材した衝撃的な内容で非常に考えさせるものでした。ふんどしファン的に気になるのは前垂れのついた腰ヒモ1本だけを身につけた原住民少女。こういうプレふんどしはふんどしの発生段階を考える上で興味深いです。
昨年の総括には書き忘れてしまったのですが、昨年末公開の「アバター」(監督:ジェームズ・キャメロン)も実はヒロインが原住民ふんどし着用でしたから、それを加えて4本としていいかもしれません。
・D V D
今年出た一般AV・くノ一・イメージビデオ・女相撲・再発(パッケージのみ含)のふんどし作品を集計したところ、合計63本(当美術館調査)となりました。ここ数年の平均50本前後を大きく上回った昨年、一昨年と較べると平年並みの数字に近く、かなり落ち着いてきたのがわかります。毎年このくらいのペースで出てくれた方が情報収集やコレクションがしやすくていいですね。
一 般 A V
今年の一般物は22本。 「ふんどし村 嫁いでしまった私」(柳田やよい)、「ふんどし女子校生」(西野翔)、「THE ガチンコプロレズ 4」(北条麻妃・雪見紗弥)、「広○涼子激似!美人温泉仲居さん」シリーズ3作(瀬奈涼)といった傑作・話題作が多くリリースされ、かなり盛り上がりました。中でも柳田嬢の「ふんどし村」は女優・ストーリー・プレイ内容共に申し分なく大傑作!と言っていい内容で、今後のシリーズ化に期待がかかります。
また上記以外にも麻美ゆま、水元ゆうな、つぼみ、春咲あずみといった有名女優が野外露出・羞恥プレイ系作品でふんどしを締めてくれたのは良かったです。
今年の特徴としては、今まで企画、SM物に多かったふんどし作品が単体女優物で多くリリースされたことでしょうか? 本数が増えたかわりに粗製乱造による質低下が目立った昨年と違い、今年の作品は一様にアベレージが高く、既にふんどしは一過性ブームを超えてユーザーやメーカーに広く確実に認知されていることがわかります。
S M 物
けっこう盛り上がった昨年の7本に対し、今年は「緊縛折檻夫人3」(川上ゆう)と「父娘肛虐相姦 牝マゾ淫乱肉布団」(上原美佐)の2本しか確認できませんでした。かなり少ないですね。これは後述の「月刊NAO.」の座談会でも指摘されていたようにふんどしファンがSMマニア系の層からライトユーザー層に移行してきたということなのかな?
単純にこちらの情報収集が足りないだけかもしれないので、今後もし発見されたらご容赦下さい。また何か情報をお持ちの方がいらっしゃったら是非お教え下さい!
く ノ 一 物
くノ一系は総集編・イメビ合わせて10本。本数は昨年と変わらず内容もそれなりに充実!
今年はなんといっても今までふんどしに冷たかった老舗・アタッカーズがやってくれたのです。人気シリーズ「くノ一拷問凌辱5」で遂に女ふんどしを導入! 水元ゆうな&あすか伊央のふんどしくノ一、たまりません。特筆すべきはメイキング映像でのインタビュー。全裸の水元ゆうなに六尺褌を締め上げながら感想を聞くという素晴らしい内容で、アップのシーンではふんどしに恥ずかしい染みがついているのが確認できる! この素晴らしいインタビューは絶対に今後定番化すべきです!!
またGIGAの「JKくノ一封魔忍 結花」がSF忍者ネタながら同社久々のふんどしくノ一。着替えシーンでは主演の水嶋あい嬢がふんどしを締めたまま上からセーラー服を着るなど、陣寺甚多監督の「わかってる感」が伝わってきてグッドでした。今後ともスーパーヒロインAVにふんどしくノ一を登場させて欲しいものです。
老舗・TMCはかすみ」シリーズの総集編第2弾「真田くノ一忍法伝 かすみ 少女秘戯伝説」と新シリーズ「つぼみ斬魔剣 宿命の生娘剣士」をリリース。特に「つぼみ」は以前から筆者も注目しており、TMCにVシネマ化リクエストを送ってしまったほどなので感激もひとしおです。「処女を奪われると斬魔刀を使う力を失ってしまうため常にふんどしを締めて貞操帯にしている」という設定が素晴らしい! 主演の藤浦めぐが締めている白六尺も腰骨の下で締める本格的な浅締めだし、他の共演2人・月島天女としじみもしっかりとふんどしを締めているのが予想外の感激でした! 筆者は思わず上映会に出かけ、舞台挨拶を見てきました。かわさき監督や「かすみ」シリーズで服部半蔵を演じた若林立夫氏が同席しているのも発見、生で見てしまいました。一刻も早く続編を作って欲しいものです。
そしてかわさき監督も「くノ一関ヶ原 3D」で、ひさびさにくノ一物に復帰! もう少し作りが丁寧だったら・・・普通のAVで撮ってくれていたら・・・という不満も正直あるのですが、コスと女優の質は高くて良かったです。
さらにもう1本、大洋図書からひっそりと「さむらい少女。天草に散った蒼い軀 」という女剣士物が出ていました! 奇妙な構成、揺れるカメラなど万人にお勧めできる作品とは言えませんが、鎧姿の女武者のエロシーンを描いたAVなんて本邦初じゃないでしょうか? 大洋図書には今後もこういった特殊企画に挑戦していって欲しいものですね。
一方、イメビでは前年に引き続き、かわさき監督が「3D立体映像 Tふんどし忍者」(花村沙知)、「3Dバーチャル忍者」(黒木メイ)と3Dくノ一イメビを2本リリース。作品の出来はともかく忍者コスの出来は最高でした。その2D版「Tフロント忍者 SACHI 2D」、川村ゆうあの総集編DVD「川村ゆうあ HISTIRY 100」に「Tフロント忍者 ゆうあ」が完全収録されるなど、イメビ方面もそこそこ充実してました。
さらに前述の「艶剣客~くの一 媚薬責め~」が来年2月にはDVD化も予定されているのでこちらも楽しみです。
イメージビデオ
総集編を含めて確認されたのは6本。昨年よりも大分減ってイメビ界のパンドルブームもすっかり落ち着きました。低調、と言っていいかもしれません。「コウソク少女・ReBoot」(十文字さくら)と「コイ・モモ」(谷桃子)はパンドル着用、「タレント未満 オモテとウラ」(haruno)はこのシリーズおなじみのハンドメイド極小もっこ褌。
ベテラン・水井真希が浴衣の下にしっかりと白六尺を締め込んでいた「GOKUERO ~workin'girl~」と、スパークビジョンのふんどしシーンが合計15人分まとめて見れる総集編ブルーレイ「T-backアイドル Vol.5 ふんドル」、「T-backアイドル Vol.6 くいこみ」の2本が印象深かったです。
女相撲物
確認されたのは18本。昨年より1本増えて今年も盛況でした。Club-Qの「GIRLS FIGHT」が今年も月刊ペースで12本。そしてSUPER SONIC SATELLITESから5本。さらにSODの「筋肉美 女相撲」が加わりました。月1.5本のペースでのリリースは女相撲ファンの方も十分満足だったのではないでしょうか。普通のふんどし物のようにバブリーに増えることがないかわりに熱烈な支持層がいるため本数が減らない、というのが女相撲物の特徴ですね。
・下 着
すいません、こっち方面も今年の動きに関しては情報収集不足です。特に新しい女性用ふんどしとかは出てなかったと思います。
・写 真 集
写真集は若干低調。厳密に言えば小向美奈子写真集 『花と蛇 3』(ワニブックス)1冊のみ。他には真崎寧々・他のDVD付ムック「褌女奇譚」(東京三世社)、スパークビジョンのふんどし総集編ムック「キラメキTeen's Girl ふんどしLibrary」(テクニカルスタッフ)の2冊がありました。
昨年大いに盛り上がったふんどしコスプレイヤーの画像集は残念ながら発見できませんでした(実は「COSPLEX」シリーズのCD-Rとブルーレイでふんどしコスを数点発見しましたが、これは09年発売だったので今年のレビューにはカウント出来ないのです)。
これは多分、筆者の情報収集力の足りなさだと思いますので、情報をお持ちの方は是非教えて下さい!
・雑 誌 関 係
今年は雑誌も好調でした。「週刊現代」「FRIDAY」「FRIDAYダイナマイト」といった主に講談社系雑誌で前述の「花と蛇3」のタイアップグラビアが氾濫していたからです。ただグラビア掲載誌は確認されただけで8誌以上と多かったのですが、まったくふんどしカットのないものもありました。小向美奈子のヘアヌードにもっぱら注目が集まり、1作目・2作目の時ほどふんどしがクローズアップされなかったのは惜しい気がしました。
昨年発表した写真集「ふんどしのくに」、イメージビデオ「What if it's a human?」で話題を呼んだふんどしコスプレイヤー・うしじまいい肉も雑誌に進出、今年前半は流用カットながら「Bejean」や「ザ・ベストMAGAZINE」といった複数の雑誌で彼女のふんどし姿を見かけました。
他には前述の「JKくノ一封魔忍 結花」に主演した水嶋あい嬢のふんどし姿を掲載していたGIGAの宣伝誌「特撮ヒロイン大作戦」と、掲載誌の数は多くてもタイアップグラビアばかりで撮り下ろしグラビアがほとんどなかったのが残念。筆者が唯一確認できたのは横山みれい嬢の越中姿が表紙の人妻誌「艶(えん)」のみでした。
余談ですが、「月刊NAO.」2011年2月号(三和出版)には業界人による座談会「今こそAVの未来を語ろう!!」でふんどしブームについて少し触れている箇所がありました。ふんどしは業界人にとっても無視できない存在になったんだなぁ、と筆者は感慨深いです。
・書 籍
今年はノベルズも豊作! 官能時代ノベルが12冊と好調です。昨年に引き続き八神淳一の「艶剣客」シリーズ(竹書房ラブロマン文庫)が人気でコンスタントに6冊。鳴海丈が3冊、御堂乱、天白草、睦月影郎といった作家が続きました。
中でもふんどし女剣士の表紙イラストも素晴らしい鳴海丈の「乱愛修業」(学研M文庫)、御堂乱の「美臀おんな剣士・美冬 秋津藩幕末秘話」(時代艶文庫)、天白草の「艶めき剣舞 女剣士とみだれ妻とくノ一と」(リアルドリーム文庫)といった好作品がありました。
早くこの中から「艶剣客」シリーズのように実写化される作品が出ないものでしょうか・・・。ノベルズ系はこれからも要注目ですよ。官能時代のベルの世界でも「くノ一・女剣士の下着はふんどし」という常識が早く定着することを願います。
・コミック・アニメ・フィギュアetc.
こちらも好調のようですが、こっち方面は最近ほんとに情報収集していないので勘弁してください。
ただ唯一、ホビージャパンの対戦型ビジュアルブック・クイーンズゲイトで出た「一年A組委員長 服部絢子」は非常に良かったです。委員長でツンデレで制服の下にふんどしを締めた忍者少女という無茶なキャラクターが強烈でした。ズンダレぽん氏の描くイラストはお尻や股間に食い込みまくった六尺褌の質感をばっちり描いていて素晴らしい!
ふんどしイラストは正直いいかげんなものも多いので、絵師は想像で描くのではなく、ずんだれ氏のように実物をよく観察してエロい質感を出すことを心がけて欲しいものです。
あと忘れちゃいけないのが「ヌードファイター柚希」(為永ゆう)。ヒロインがふんどしを着用させられる場面があるし、ライバルにふんどし常用キャラが3人もいるという神作品! アニメ化や実写化して欲しい!!
・総 評
今年は安定した1年でした。正直あまり盛り上がらないジャンルもありましたが、一般AVは豊作、筆者の大好きなくノ一物と時代官能ノベルは好調でした。
しかし筆者は安定の影に潜む停滞を恐れます。我々ふんどしファンはもっと積極的な「攻めの姿勢」で自分の見たい作品をメーカーにリクエストしていくべきだと考えます。制作者側の人もアイデアは常に不足しているのです。やみくもな批判ではなく、具体的かつ現実的な要望をしつこく。これが一番大事なのです。
最後に今年も長々と書いてまいりましたが、来年も素晴らしきふんどしイヤーとなることを願いつつ、筆を置きたいと思います。それでは皆様よいお年を。