ノベルズ新刊など。
- 2008/03/25
- 15:31
最近、ノベルズや書籍で興味深い本が見つかったのでまとめて紹介します。
城之介征魔剣/鳴海丈 学研刊 07/09/11発売
フンドシスキーな時代劇作家・鳴海丈(たけし)の新作です。本作にはふんどしくノ一三姉妹・留花・留奈・留衣が登場! ミニスカ着物の下に、幅の狭い茜色の女下帯(ふんどし)を締めています! もうちょっと活躍(エロシーン含む)してほしかった気はしますが…。
それにしても「女下帯」って何なんでしょう。作者の造語でしょうか? 色仕掛け用にあえて極細で食い込みやすくしてあるとか? だとしたら素敵です。さすが食い込みフェチ! これでちゃんと「ふんどし」と表記してもらえたらさらに萌えるんですけどね…。鳴海氏は池波センセイの影響が強いためか表記が「下帯」オンリーなのが惜しまれます。
鳴海氏には、そろそろここらで男装の女剣士を主人公に、エロなくノ一が大挙登場するような連作の娯楽時代劇を書いてもらいたいものです。
さすらい右近無頼剣/鳴海丈 光文社刊 07/10/11発売
これは人気シリーズ「ものぐさ右近」の前日譚。こちらの作品ではあいかわらずの男装少女萌えを発揮してます。残念ながらふんどしは登場しませんが、男装の女渡世人・お紋を描いた笠井あゆみの表紙イラストが素晴らしい! ぱっつんぱっつんの股下の太ももがたまらなくエロース。ああ、これでふんどしを締めていてくれたら最高なのに!!
ところで女渡世人、女侠客という言葉も美しいけど、「女股旅」って特にいいですよね…その字面が…。賭場でさらし&ふんどし姿で片膝立ててサイコロ振ってる姿が思い浮かびます。そういうのを書ける人は鳴海氏以外にいないと思うんだけどなぁ…。
信玄忍法帖(1962)/山田風太郎 河出書房
そしてくノ一物の巨匠・風太郎先生にも素敵作品を発見してしまいました! 武田信玄の「自分の死を三年の間秘すること」という遺言を守って、名軍師・山本勘介が影武者を駆使して家康の差し向けた忍者達から秘密を守ろうとするストーリー。
この作品の凄いところは、なんといっても「川中島の合戦で戦死したはずの山本勘介は実は生きていた!」という奇抜なアイデアであり、おそらくは筆者お気に入りの名作ふんどし美少女アクション「あいか 女剣士VSくノ一」の元ネタのひとつになったと思われます。
それはともかく何が素晴らしいのかというと、筆者好みの男装の麗人が登場するのです。その美女とは、将軍・足利義昭の寵姫、小宰相。そのいでたちは白衣と白い手甲脚絆に身をかため、金剛杖を持った行者姿!
彼女は義昭の使者として4人の共を連れ甲斐の国まで信玄に会いに行くのですが、伊賀忍者・箙陣兵衛(えびら・じんべい)の「忍法鵜飼」に操られ、白日の下で全員ストリップをさせられてしまうのです。
お共の4人が「帯をとり、きものをはぎ、下帯までとってまるはだかになって」しまうなか、遂に小宰相も涙を流しつつ「最後の一枚すらはいで」しまうのです! 全員同じ行者姿なのだから、ここで言う小宰相の「最後の一枚」とはもちろん「下帯」のことですよね? た、たまらん!! 激しく実写化希望!
男の粋 和の極み おっ、ふんどし!? -新・ふんどし物語-
/越中文俊 心交社刊 08/01/20発行
褌愛好家として知られる越中文俊氏の新刊。2000年に出た「褌ものがたり」の増補改訂版です。この「褌ものがたり」という本は、実は筆者も手に入れそこねていたので、非常にありがたい再発となりました。
内容はふんどしのルーツ、ふんどしの種類、相撲まわし、時代劇のふんどし、よもやま話など、様々な角度からふんどしに興味深い解説を加えています。女性のふんどしを愛でるには、まずふんどしそのものに対する研究が欠かせません。これは新穂栄蔵氏の「ふんどしの話」(90年・JABB出版局)と共に、ふんどし研究の格好の入門書です。
特に筆者が気に入っているのは、時代劇用のふんどし「さがり」の解説を通して昔の時代劇映画を語るくだりです。日本映画の黄金時代を知っている世代でなければ書けない、名優・坂東妻三郎、市川歌右衛門、大友柳太朗への深い思い入れは感動的です。
そして何より素晴らしいのは、戦後、舞台で演じられていた女剣劇では女優が男装して激しい立ち回りを演じ、着流しのすそからふんどし(さがり)を見せまくっていたという話です! 当時の演劇にはストリップ的なニュアンスもあり、役者も意図的にサービスしていたようですね。なんという娯楽!!
ああ、こんな文章を読んでしまうと、女侍のセクシーな着流しや尻っぱしょり姿が猛烈に見たくてたまらなくなります! どこかのメーカーさん、お願いだから作って下さい。
桃尻探偵美沙子〈1〉温泉旅館コンパニオン凌辱殺人事件/高輪茂 04/04/30発行
私立探偵・蛙川(かえるかわ)美沙子の活躍を描くシリーズ第1作。ヒロインが熱海の温泉街のお座敷女相撲大会に潜入するというストーリーです。
女相撲が出てくる以外は普通のエロノベルかと思いきや、話が進むうちに殺人ショー(フリだけ)や、捕らわれた美沙子が受ける性器改造手術など、非常にマニアックなプレイが出てきてびっくりしてしまいました。これじゃほとんどフランス書院のノリです。
調べてみると作者の高輪茂という人は女捜査官を主人公にしたハードな監禁調教物が得意な人のようで、ちょっと読んでみたくなりました。最近は歴史物も手がけているようです。これにもふんどし描写があるといいなぁ…。