原住民系ふんどし。
- 2007/04/01
- 02:09
今回は、すべてのふんどしの原点ともいえる原住民系ふんどしを取り上げてみます。この手のふんどしが登場するのはターザン物の洋画が多いですね。洋画DVDは最近非常に安価で出回っているので、みなさんも1枚いかがでしょうか。
まずあの有名TVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」のタニア・ロバーツが女ターザンに扮した「シーナ」(1984)。ヘアこそ見せてくれませんが、全裸水浴びシーンが2回もあって脱ぎまくりでサービス満点。
彼女の衣装は腰に巻いた布の下にふんどしを締めています。全体にアクションも派手なので、こうしないと安心して動けませんよね。そのおかげで下からのけっこうきわどいアングルも続出して楽しませてくれます。木から降りるシーンやクライマックスのヘリのシーンでは、もうふんモロ全開です!
締めているふんどしの形状ははっきりしませんが、多分2本の布を組み合わせたもっこ褌だと思われます。本当は少女時代のシーナのふんモロカットもあるのですが、続きはDVDでどうぞ。
そしてボー・デレクがみずみずしい裸体をたっぷりと披露してくれる「類猿人ターザン」(1981)。ジェーンがターザンの美しい身体に見とれたり、なんとジェーンが処女(!)だったり、2人のエロティックな関係に焦点を当てた作品になってます。ちなみに似たようなタイトルの作品が多いのでご注意!
こちらもタニア嬢に負けず劣らず脱ぎまくりでエロエロです! 原住民に捕えられ、全裸にされてよつんばいで身体を執拗に洗われ、しまいにゃボディペインティングまでされちゃってます。
彼女のふんどしも腰骨の脇に結び目が確認できるので、腰に巻いたヒモに長い布を通して前垂れにしたもっこ型だと思われます。
しかし、全米で毎年最低な映画に贈られるゴールデン・ラズベリー賞に「シーナ」はノミネート、「ターザン」は見事グランプリと、両作品とも映画としての評価はおしなべて低いです。
さすがショービズに厳しい審査眼を持つアメリカの人達は、この手の映画を「女性の裸だけを売りにした低俗な作品」と見るのです。そこまで厳しいこと言わずとも、あれだけキレイな裸が見られたら男は十分幸せじゃないですかね。
フィービー・ケイツのブラはずししか見るべきところがない(しかも幻想)「初体験 リッジモント・ハイ」(1982)や、知能指数の低すぎるシナリオにデミ・ムーアの色っぽさのかけらもない硬質なヌードとバート・レイノルズの異常ぶりが際立つ「素顔のままで」(1996)なんかよりも、ず~っとマシだと思うんですけど…。
そしてアーノルド・シュワルツェネッガーが活躍する「コナン」シリーズの1作目「コナン・ザ・グレート」(1982)。続編は未見ですが、こちらにはふんどしは出てきてないですよね?
登場時間は短いのものの、生贄にされる女性がまとった衣をハラリと脱ぎ捨てると下はふんどし!という素敵なシーンがあるのです。これが昔TV放映された時はドキドキしてしまいました。当時は純情な高校生でしたから…。今となってはいい思い出です。
このふんどしの形状も謎です。一見六尺風ですが右腰に結び目があって、なんと後ろに前垂れがあります! あちらの人は合理的ですから、日本の六尺のようにわざわざ1本の長い布を巻きつけたりせずに腰ヒモと股布という風に分けて組み合わせるのでしょうね。
日本の六尺の持つ締め方の複雑なプロセスと独特の密着感がいかにフェティッシュであるかというのを実感します。
原住民という観点からは少し外れますが、ローマ時代の悪名高い皇帝を描いた「カリギュラ?」(1985)でもふんどしが登場します。リアビューをよく見てください。ちゃんと後ろに結び目があるのです! これは後ろがヒモ状になっていますし、黒猫褌に近いと思われます。かなり六尺に近い形状なので見ていて楽しいですね。本当にローマ時代にこんな素敵な下着があったのでしょうか?
こうしてまとめてみると、今回取り上げた映画はどれも1980年代前半の公開です。もしかしてこの時期というのは世界的に原住民系ふんどしのプリミティブな魅力が再認識されて盛り上がっていたんじゃないでしょうか?
それにしても最近の廉価版DVD再発は頼もしいかぎりですね。世界のふんどし研究のためにも、この調子でどんどんやってほしいものです。この他にもジョニー・ワイズミュラーの「ターザンの復讐」(1920)をはじめ、「狂戦士サングラール」(1982)、ジョン・ブアマン監督の名作「エメラルド・フォレスト」(1984)、女収容所ネタの「アマゾネスプリズン」(1991)など、ふんどしが出てくる洋画はまだまだたくさんあるのですから。