ふんどし補完編。
- 2007/02/18
- 12:19
既発表の作品から、またふんどしを発見してしまいました。今回発見された3作品のうち、2つが総集編DVDに収録されていました。こうした単体ではDVD化されていない作品でも、地道なリサーチにより見ることができるのです。
まずはアタッカーズの「蛇縛アンソロジー5」から。この2枚組に収録されているせとうちあすかの「人間ペット、蛇縛の犬女」(2002)で、せとうち嬢のふんどしがおがめます。そういえば、ここのメーカーのふんどし作品というのは初見でした。
アタッカーズはかなりハードめのメーカーで、くノ一SM物の大作「くの一拷問凌辱」なんかも出しているので、このシリーズでもふんどしを出してくれたら最高なんですけどね。なんとかならないもんでしょうか…。
内容はこの手の定番と言っていいメス犬調教物なのですが、主演のせとうち嬢が実は人間ではなく、人語も喋れず這い回るだけのメス犬として登場します。「人間そっくりだが実は人間ではない動物」という特殊な設定が、安部公房の「人間そっくり」っぽくて筆者の好みです。
せとうち嬢が締めているのは白六尺。赤い首輪との組み合わせが紅白のコントラストで美しいですね。ただ、アップで見ると肝心のふんどしの締め方が今ひとつというか、2本の縦褌をよくからめずにばらけ気味なのが気になってしまいます。締め方にももう少しこだわりを持っていただきたかった!
やはりSM作品におけるふんどしというものはART VIDEOの夢流ZOU監督作品のふんどしのように、ギリギリとよじった縦褌同士をさらに固くねじり合わせることによって、荒縄のようなきっつい拘束感と甘美な食い込みを追求しなければ! それこそがSMふんどしの醍醐味ではないかと思うのです。
そしてディープな変態ネタAVを集めた九鬼の編集盤「DEROS」Vol.2。タイトルは多分「DEEP EROS」の略でしょう。女相撲シーンのある「新・南極2号」(1996)が収録されています。
これは別に女相撲が変態ネタというわけではなく、女優の相手役の男性がみなディープなマニアさんなのでした。登場する男性3人はどことなく目つきがヤヴァイかんじで異様な雰囲気を発散させております。特にいきなり人前でズボンを下ろしてコップに放尿し、それをゴクゴク…というおじさんには思わずウエッ!
監督は根暗童児。今まで当ブログで取り上げたことはありませんでしたが、この人は同じ九鬼で青木ひとみの「フンドシ娘・最後の選択」(1995)や葉月詩央の「桃満開」(1996)なんかも撮っています。かなりのフンドシスキーな監督ですね。井口監督ほど強烈ではありませんが、妙なユーモアセンスが感じられる作風です。
彼女達が締めているふんどしは白六尺(多分)。2本の布を組み合わせたもっこ褌にも見えて、ちょっと判別が難しい微妙な形状です。女相撲シーンもそれなりに真面目にやっています。やはり体格のいい1番の女の子が強いようですね。小柄な2番の女の子を余裕であしらっています。
最後に今回1番の問題作を。「アートアイドル・声ちゃんの挑戦! 変躰ランド」(2004)です。有名古本屋「ま○だらけ」の元店員で有名コスプレレイヤーの声ちゃんが、笠間しろう・根本敬・町野変丸・会田誠という4人のアーティストとのコラボレーションでボディペインティングをしてもらうという内容。これはエロではなく、サブカル系アートビデオですね。
昨今のブームでふんどしはサブカル方面でも高く評価されて注目を集めているのです。数年前、都内で行われた「JUNGLE KISS」というアダルトイベントではふんどしや女相撲が大きくクローズアップされたことがありましたし、Mixi内では「全日本ふんどし協議会」というコミュニティもあってオリジナルふんどしDVDを制作しています。
4人のアーティストはそれぞれに凄い絵を描いていますが、中でもパッケージにもなった会田誠のイラストはぶっとんでいてカッコよすぎですがな。身体に「生きていても意味がない!」なんてセリフ書いちゃいますからね。本編中に声ちゃんのお部屋というのも出てきますが、そこに置いてある蔵書のコレクションがまた凄いというか、通なのです。さすがです。
監督はカルト映画「RUBBER'S LOVER」(1996)を撮った福居ショウジン。詳細に関しては、ココやココを参照して下さい。
肝心のふんどしですが、コレを見ていただけばおわかりのように、声ちゃんは白越中を締めてダンスしております。締めるシーンもあり。締め方はいつもの後ろねじりです。
そしてこの作品が本当に凄いのは、彼女の股間がモザイクなしだという点です…。本当にまったく入っていません。さすがサブカル系! オドロキの映像です。アクの強いのが嫌いじゃなければ、それだけでも一見の価値があると思いますよ。