待ってました!
- 2007/11/24
- 02:07
くノ一戦勇記2 激突!伊賀VS風魔 ~淫姫の復讐~ 07/11/30発売
出演:椎名りく・川嶋あみ・小林美沙・咲良ひな・つぼみ 監督:海野六郎 笠倉出版
笠倉くノ一シリーズ待望の新作は、傑作だった「伊賀VS甲賀 くノ一戦勇記」の続編。ストーリーはますますシリアスかつヘヴィに。今回も力作です。もはやAVの枠を超えつつあるのでは? まず気になるふんどし描写から見ていきましょう。
風魔くノ一・鬼羅(きら)/小林美沙 ふんどし:からし色
風魔くノ一・鬼百合/咲良ひな ふんどし:桃色
なんと、登場そうそう間者の疑いをかけられ、いきなり仲間に犯られた挙句始末されてしまいます。おいおい、くノ一なんだからちゃんと戦えよ! 自ら仕組んだ悪戯で手下を面白半分に殺すという静姫(つぼみ)の残酷さを演出しているのかもしれませんが、正直ちょっと拍子抜けです。
2人のふんどしは日本的な微妙な色。からし色?と薄い桃色でしょうか。なかなか表現が難しいですね。ちなみにおでこを出してる方が鬼羅で、前髪をたらした方が鬼百合です。小林嬢はDVDのレーベル面でもふんチラしているのがナイス。
風魔忍群頭領・風魔小太郎/川嶋あみ ふんどし:紫
相手の術を無力化してしまう究極技「無空波」を使う彼女。この術を使うためには定期的に男の精を受けなければないというお約束なので、部下の華丸とからみます。階段を上るシーンでも効果的なナイスふんチラがあったのが素敵でした。
彼女のふんどしは青っぽい紫。この色も上品できれいですね。そういえば麻生かおりも「花と蛇 地獄篇」(1985)でこんなのを締めてました。
最後の対決シーンでは椎名嬢に2度も斬られて苦しげな断末魔の表情を見せてくれるので、やられ女フェチの方にもお楽しみいただけますよ。
伊賀くノ一・紅/椎名りく ふんどし:赤
で、主役の椎名嬢は元気一杯、今回も演技&からみで熱演。迫力のド根性イラマチオは健在です。そしてふんどしは前回の白ふんから赤ふんにチェンジ。まるで「敵を追って外国に行って帰ってきたら手袋とブーツの色が変わっていた」というかんじですねw 汁気が多い人なのか、今回も白っぽい染みが縦褌にばっちりこびりついてます!
※その他の見どころ※
主人公・紅が初めて経験する愛する者を失う悲しみが描かれており、ハードボイルドな前作に較べてウェットな情感が出ました。つまりこの話は紅と静姫という、愛する者を失った者同士が繰り広げる空しい復讐合戦でもあると言えます。
時代劇といえばすっかりマイルドなファミリー路線ばかりになってしまった昨今、ここまでへヴィで毒気の強い時代劇AVを作ろうという笠倉出版や海野監督の心意気は立派です。
特別出演の静姫役のつぼみ嬢も演技はイマイチですが、幼児のような残虐性を秘めた鬼姫キャラ。筆者の好きな「眠狂四郎 人肌蜘蛛」(1968)の緑魔子みたいでカッコいい。パイパンで痴女系のからみがエロかったです。笠倉のパイパンシリーズの余波でしょうか。からみのシーンは前作に引き続き好調です。
そして「かすみ」シリーズですっかりおなじみになった服部半蔵役者・若林立夫が前作に引き続き登場、紅を助ける伝説の忍者・飛び加藤(五代目)に扮して気合の入った殺陣シーンを決めています。
ちなみに紅と夫婦になるきこりの清次は「あいか」に出てきた武田忍群頭領・戌丸でした…。
※不 満 点※
さて本作、意欲作ではありますが、女優も増えて話もシリアスに…というスケールアップが成功したのか? というとそうでもなくて、いろいろ詰め込んだせいか消化不良気味です。しかも盛り込みすぎの弊害か、前作までは充実していたふんどし描写が淡白になってしまったのが惜しい!
2人の風魔くノ一があっけなく粛清されてしまったり、前半2つのからみが終わるまでの約1時間に話の進展がほとんどないという構成にも疑問が残りました。ストーリーの部分を飛ばしてからみだけ見るなら気にならないのでしょうが、通して見るとダレます。各くノ一のキャラ立ちや忍術合戦の面白さも前作ほどではありません。
「あいか 女剣士VSくノ一」、「くノ一戦勇記」と傑作が続いたので、こちらもあまりに期待しすぎたのかもしれませんが…。ヒットした作品の続編というのはかように難しいのです。
AVにこれ以上のクオリティとスケールを求めるのなら、撮影期間や予算を大幅にアップするしか手がないんじゃないでしょうか? 笠倉さんとしてはサイン会でのポスターやCD-R写真集の無料配布など、くノ一シリーズにはかなり力を入れているご様子。今後は制作体制にも一工夫してもらいたい気がします。
KASAKUR The BEST of 2007上半期/V.A. 07/11/30発売
KASAKUR The BEST of 2006上半期/V.A. 06/12/29発売
くノ一物は総集編DVDにも収録されておりました。「2007上半期」では「くノ一戦勇記」の、「2006上半期」では「くノ一妖魔外伝」「くノ一戦国美勇伝」のハイライトを各10分ほど見ることが出来ます。
次は「女忍伝説8時間DX」みたいに「戦国美勇伝」と「あいか」をディレクターズカットの全長版にしてカップリングで総集編を出してもらえませんかね? そしたら底抜けに見たいです!!
笠倉以外にもTMC、アタッカーズ、GPミュージアム、TMAとくノ一物を制作するメーカーが増えており、くノ一AVやVシネは最近かなりの盛り上がりを見せています。
当ブログのアクセス解析を見ましても、「くノ一」 「女忍者」 「ふんどし」といった検索ワードの組み合わせでここに来る方が増えてきました。いやぁ、実にいい傾向です。これからもメーカーさんには力の入った(ふんどしの出てくる)作品をもっともっと作り続けてほしいものです。
当ブログのアクセス解析を見ましても、「くノ一」 「女忍者」 「ふんどし」といった検索ワードの組み合わせでここに来る方が増えてきました。いやぁ、実にいい傾向です。これからもメーカーさんには力の入った(ふんどしの出てくる)作品をもっともっと作り続けてほしいものです。